有害光線から眼を保護することに加え、
スポーツグラスの役割として衝撃や衝突から眼を守るという役割があります。
前回お話しさせていただきましたその安全性。
これは通常のメガネやサングラスの強度ではこの安全性を保つことは出来ません。
その内容について動画を作成いたしましたので
是非ご覧いただけますようお願い申し上げます。
どんなスポーツであっても、スポーツには必ず危険が伴います。
想定内の出来事であれば未然に防ぐことはおそらく出来るでしょう。
ですがスポーツ時というのは想定外の出来事が
必ずと言っていいほど起こりえます。
保険の対象になったスポーツでの怪我で
後遺症が残る怪我の4分の1が眼の怪我だという統計が出ています。
眼という器官は自己回復出来る器官ではないために、
万が一怪我をしてしまったら手術などの治療が必要となる場合もありますし、
後遺症が万が一残ってしまうような場合、
二度と今行っているパフォーマンスが発揮できなくなる恐れがあります。
野球やテニスなどでは至近距離からのボールの直撃が
眼の怪我の原因の大部分を占めています。
そしてそれ以外でも相手プレーヤーとの接触による怪我などもあります。
こういった直接的な衝撃や衝突から眼を守るためのものがスポーツグラスです。
それではどのくらいスポーツグラスがあるのか、
通常の眼鏡やサングラスがどの程度の強度があり、
どれだけの違いがあるのかをお話しさせていただければと思います。
まずフレームの強度について、まず大変失礼な言い方にはなると思いますが、
一般の方々が素材を見分けることは難しいと思いますが、
スポーツグラスの購入にあたりご注意頂きたい点がいくつかあります。
まずはどんなに丈夫であったりどんなにしなやかな素材を用いていると言っていても
金属のフレームはスポーツでは非常に危険ですので、
金属のメガネフレームは選ばれない方がよろしいと思います。
基本的にはプラスチック製のフレームをお選びになることを強くお勧めします。
というのも万が一の衝撃があった場合、
金属のフレームは目もしくは目の周りを傷つける危険性が非常に高くなります。
ご自分もそうですが、相手プレーヤーにも傷を負わせる場合があり、
ほとんどのスポーツで金属の眼鏡やサングラスの使用は認められておりません。
そしてその競技などにもよりますが、
一般的なメガネやサングラスは多くの部品で構成されており、
これに対してスポーツグラスは強度をより高いものにするために
パーツの数を出来るだけ少なく一体成型されているものが多いです。
鼻足なども一体成型されたものや、
それに付随する形で作成されたものをお勧めいたします。
見てわかる部分ではそういったものをお選びいただくことと、
使われている素材、そしてスポーツ用の素材であるかどうか、
スポーツに耐えうるものかどうかなどをしっかり選定することが重要です。
通常のプラスチックの眼鏡はセルロイドやアセテートという素材が
使用されておりますのが通常です。
メガネに使われるプラスチック素材もいくつか種類がありますが、
スポーツグラスにはナイロン樹脂(グリルアミド樹脂)や
ウルテムという素材が使われております。
通常のメガネフレームに使われるアセテート素材は
熱変形温度で申し上げますと60度、グリルアミド樹脂が90度、
ウルテムが110度と言われております。
そしてフレームの直接的な強度を示す値を弾性強度というもので表しますが、
アセテートはその作りや密度によって不安定ではありますが、
グリルアミド素材のTR90は一般的にこのアセテート素材の1.5倍以上、
ウルテムはさらにそのTR90の倍以上の弾性強度を誇ります。
弾性強度とは比較的遅い一定の速度で引っ張って
変形に抵抗する力のことをいいます。
そして抗張力強度という引張りと圧縮に耐えうる強度の違いで申し上げますと
アセテートが46.2、TR90が60、ウルテムが110という数値となります。
単位はMpa(メガパスカル)で表しますが、これだけの強度が数字上でも違います。
素材だけでもこれだけの違いがありますし、
そして通常メガネやサングラスの頂点間距離は
12mmに合わせるのが通常ではありますが、
スポーツグラスの場合は7mm~8mmに設定されることが多く、
それだけ顔と密着しているために衝撃を和らげる作りというものもしております。
スポーツグラスはその使われている素材も構造も、
通常のメガネフレームやサングラスでは成しえない強度と耐久性を持ち、
そしてあらゆる衝撃や衝突から眼を保護してくれます。
逆に言えばこのくらいの強度や衝撃に耐えうるものでなければ
スポーツには使えない、
危険度が増し、危ないということです。
そしてレンズも同様に、通常のメガネレンズやサングラスレンズでは
スポーツに耐えうる強度は持ち合わせておりません。
国内で販売されるメガネレンズにはJIS規格という基準があり、
その基準をクリアしたものだけが
光学レンズとしてメガネやサングラスに用いられますが、
もともとはアメリカのFDA米医薬品食品局のものを基準としたもので、
仕事量でその基準を設定しておりますが、
国内では0.2ジュールの仕事量をクリアしたものだけが
光学レンズとして販売していい決まりになっております。
実際一般的なメガネレンズであるCR39という素材は
0.3ジュールという仕事量があります。
そしてスポーツ用のレンズにはいくつか種類がありますが、
代表的なものとしてポリカーボネートという素材のレンズがあります。
このポリカーボネート素材はOAKLEYやSWANSなどでも多用される
スポーツ用のレンズです。
このポリカーボネートの仕事量は10.8ジュールと、
通常のCR39という素材と比較して30倍もの強度があります。
これもフレームと同様で、これだけの強度がないとレンズが割れたり欠けたりして
スポーツ時の万が一の危険から眼をしっかり保護出来るかどうかの
明確な数字上の基準です。
ですが数字だけ聞いてもどれだけ強度が違うかわからないという方も
おそらく多いと思います。
それではここで実際にどれだけのレンズの強度の差があるのか、
私がお店でテストした動画がありますのでそちらをご覧いただきたいと思います。
先ほどお話させていただきましたように、
このくらいの強度がないと万が一の衝撃の際眼を守れないと言っても
言い過ぎではないでしょう。
転倒した際にどのくらいの衝撃があるかというと、
例えば体重50kgの方が立位から棒倒しのように倒れた場合でも
75kg程度の力が頭部にかかると言われており、
この数値は致死的と言われております。
これが高速で走っていた状態で転倒したりしたことを考えると
想像するだけでもかなりの衝撃であり、非常に危険であることは自明の理でしょう。
実際に金栄堂でサポートさせていただいております選手の方でも
怪我を負ってしまった方もいらっしゃいますが、
金栄堂で提供させていただきましたスポーツグラスが眼を守ってくれました。
顔から思い切り突っ込んでしまったそうで顔面はすべて血だらけ、
鎖骨も骨折した状況でしたが、眼は無事でした。
このようにフレームは一部破損してしまいましたが、
このスポーツグラスがなければ眼はもちろん、
本当に重大な後遺症を負ってしまう可能性が高かったと思います。
逆に言えば、このスポーツグラスが守ってくれたおかげで
今後もまた競技を継続することも出来ますし、
この安全性が確信されたことで臆することなく
また今まで以上に成績の向上に努めることが出来るのではないかと思います。
万が一転倒したら、もし重大な怪我を負ってしまったら、
そう思うと自身の力も最大限には発揮出来ないと思いますが、
このスポーツグラスを着けることで
そういった部分に臆することなく競技に全力で臨むことも出来ます。
スポーツグラスはレンズだけ、フレームだけで成り立つものではありませんし、
フレームとレンズがセットになって一つのものとして考えなくてはなりません。
どんなにフレームに強度があってもレンズが破損したらそれで終わりです。
逆にどんなに素晴らしいレンズであっても、
レンズをしっかり保持し、そのレンズの機能を最大限に活かせるフレームでなければ
とてもスポーツ用とは言えません。
どんなスポーツであっても必ず危険というものを伴います。
想定内のことであれば防ぐ手立てはいくらでもあるでしょう。
ですが事故や怪我というのは、
文字通り想定外のことが起こり怪我をしたり事故に遭ったりしますし、
自分だけが気を付けていても相手との接触や思わぬ転倒などをしてしまいます。
そういった想定外の、万が一の衝撃や衝突から、
人間の臓器の中で唯一むき出しの臓器である眼、
自己回復が出来ない眼、
スポーツにおいてあなたの情報収集において欠かせない眼を
確実に保護してくれるアイウェアが本当のスポーツグラスなのです。
スポーツグラスプロアドバイザー・那須丈雄が、
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