2012年5月5日土曜日

調光レンズのメリットとデメリット

スポーツ用のレンズには保護性や強度が第1条件です。

そしてスポーツ用レンズにはそういった保護性はもちろんですが

選手の方々に最適な視界、本当にその選手が求める視界を提供し、

いち早く正確に眼に情報を伝達し、

判断や行動に移せるようにするという重要な役割もあります。

今回タケオNEWSでもご紹介させていただいておりますが、

その代表例の一つとも言えるのが調光レンズというレンズです。

■タケオNEWS



調光レンズはハロゲン化銀が混合されたレンズで、

紫外線に当たるとその量に応じてハロゲン化銀の分子が

ハロゲンと銀の原子に分離し、色が濃くなります。

紫外線が当たらなくなり、反応が治まってくると徐々にハロゲンと銀がまた結合し、

色が抜けた状態に戻るというものです。

これが基本的な紫外線調光レンズの原理となりますが、

素材的な部分や配合を変えることで以前のレンズよりも

かなり着色や脱色のスピードが上がっています。


様々な調光レンズが各社からリリースされておりますが、

代表的なものをいくつかテストした動画を上げさせていただきます。











このように調光レンズは色自体や濃度が変化し、

様々な場面で光の強さに応じて変化してくれるという画期的なレンズです。

このレンズの色の変化は相手からは見てわかりますが、

かけている本人が意識して見ない限りはほとんど色の変化に気づかれることはなく、

常に一定の明るさを保てることで集中力を切らすことなくプレーに集中できます。

また、日中は色が濃くなり、夜間などは色が抜けてくれますので

昼夜問わず、気象条件に左右されずずっとかけっぱなしで眼を保護できることも

大きなメリットと言えます。

逆にデメリットとしては、あくまで紫外線で化学反応を起こし色が変化いたしますので

車の中やヘルメットのバイザーを降ろした状態ですといくらまぶしくとも

レンズの色の変化はほとんどありません。

フロントガラスやバイザーが紫外線を吸収してしまい、レンズまで届かないからです。

そして色の濃淡について、紫外線量に応じて色が変化いたしますので

本来濃くなってほしくない場面や、逆にもっと濃くなってほしい場面で

ご自身でそれがコントロールできないということです。

例えば曇り空であっても、紫外線は晴天時の60%ほどが降り注ぐと言われております。

また、スキー場などでは雪で紫外線もそのまま反射されてしまい

かなり色が濃くなってしまう場合があります。

ですがこの調光レンズ以外に、ずっとかけっぱなしに出来るレンズというのは

他にありませんし、

例えば気象・天候の変化の激しい登山、バイカーの方で

ゴーグルでなくサングラスを着用される方には大きなメリットのあるレンズです。

特に調光レンズをかけていると、紫外線の強さが色の変化でわかりますので

そんなには眩しくないと感じられる場面でも結構な量の紫外線が降り注いでいるのを

感じられる方が多いです。

この調光レンズはその特性をしっかり踏まえた上で適切だと思われる方には

絶大な、そして他のレンズにはない見え方を提供し、

活躍してくれることが間違いなしのレンズです!

今回メリットとデメリットをお話させていただきましたように

いいところだけを申し上げるのは簡単ですが、

そのレンズを使うことのメリット、デメリットをしっかりと踏まえ

使い方や時間帯、特性をしっかりと考慮し、

本当にその方に合ったレンズを選ばせていただくことで、

そのレンズを通した視界は、通常見ている視界とは全く別物に変化し、

本当にあなたが見たい視界を実現してくれます。

1つのレンズで全ての競技、すべてのシーンや状況を網羅することは

現時点では不可能ですが、

豊富な経験と知識、そしてトップアスリートからのインプレッションをフィードバックし、

限りなくあなたが求める視界を実現し、あなたの活躍のための

アイウェアを作り上げます!







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