2012年7月25日水曜日

ベンチレーションの効果と曇りについて

ベンチレーションとはアイウェア内にこもってしまう空気を逃がすことで

曇りを防止するレンズやフレームに施される加工・空気穴のことを指します。

特にスポーツグラスやスポーツサングラスの場合は

その保護性から顔への密着度が高く、

また、スポーツ時に発汗した際はそのために

通常のメガネやサングラスよりもやや曇りやすいということが言えます。

それを軽減し、快適な視界を常に保てるように

ベンチレーションという加工方法が考案されました。

ベンチレーションの効果や種類などについて

動画を作成いたしましたのでご覧いただけますようお願い申し上げます。

■タケオNEWS



このベンチレーションはそのモデルによって

ベンチレーションの形状や位置が異なります。

例えば、こちらはOAKLEYの新作RADARLOCK。

RADARLOCKのベンチレーションは上部サイドに2か所設けられております。


そしてRADARはこのサイドだけでなく、中央上部にもベンチレーションがあります。


RADARLOCKよりもRADARの方が上位置にかかりますのと

空気の通り抜けがRADARLOCKの方がありますので

その配慮からだと思われます。

先駆けとなるMフレームのベンチレーションはこのように1枚レンズに

6か所のベンチレーションが上部に施されております。



その他ですと新RACINGJACKET(旧JAWBONE)の

ベンチレーションはこんな感じです。


旧レーシングジャケットPRO、WATERJACKETは

元々サーフィン用として考えられたもので、

効率よく排水するという考えのもと、レンズだけでなくフレームにも

ベンチレーションが施されておりました。


このように上下大きく2か所、そしてサイドにもベンチレーションが

フレームに施されております。


レンズには多く片眼上下4つずつ、計8個のベンチレーションがあります。


これらはすべて有効にそういった曇りを軽減する目的を達成するために

同じ形状のベンチレーションではなく、

各々のモデルに適したベンチレーションが空けられます。

セブンアイなどのアイテムはバイク用として

前から来る風の巻き込みや虫・埃などの侵入がないように

確実に眼や目の周りの肌をしっかりガードするために

レンズやフロントにはベンチレーションはありませんが

フロント内側に着くフード(アイカップ)には

密着性がそれだけ高いアイテムの曇りを軽減するために

エアーダクトがこのアイカップに施されております。


OGKカブト新作のFDも、フロントからの光の侵入、風の侵入を防ぐように

フロントは密着性が高く大きいサイズで作られておりますが、

サイドには空気を効率よく逃がせるように全体が設計されており

エアダクトはこのレンズとテンプルをつなぐ部分に設けられております。


元々このベンチレーションはゴルフで下方視した際に

サングラスの視界が切れないようにお顔に密着させたことで

曇りやすくなる症状を軽減するために生まれました。

ではこのベンチレーションを全てのモデルに空けた方がいいのでは?

とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、

ベンチレーションをむやみに空けてしまうと

その部分から光が入射しやすくなったり、風の巻き込みがあったりと、

すべて計算して空けなければ

そのベンチレーションを空けたことで不具合が生じる場合もありますので、

一概にベンチレーションをむやみに空ければいいというものではありません。

ですが効率的に曇りを防止するのには非常に有効な方法です。

その方のお顔立ちや使い方などで全て空け方や適した方法が異なります。

これも一例ですが、レックスペックスのMX-21に

バスケットボール用に色々なデータや掛け方・お顔立ちを踏まえ

最適なベンチレーションを私の方で作成させていただいた例です。



そのノウハウは机上の理論だけで成し得るものではありません。

私には多くの選手たちからフィードバックさせていただいたデータがあり、

それを有効に活用し、本当に必要な機能を

選択したアイテムに施していきます。

本当にあなたが活躍するために、最適なアドバイスと加工をさせていただきます!





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