2012年2月24日金曜日

コントラストレンズカラーの意義と概要

先日コントラストレンズについてお話させていただきました。

そしてコントラストレンズというのはその差を大きく見せることで

瞬時に必要な情報を仕入れることが出来るものです。

以前お話させていただきましたスポーツビジョンの考えに則れば

コントラストが出れば出るほど見え方がいいということになります。

ですがコントラストをレンズを通して際立たせた場合

その差を強調して瞬時の判断が出来る分

レンズを通した見え方と通さない見え方で大きな差が出てきますため

不自然な見え方になり疲れを誘発する場合があります。

言葉で申し上げても中々わかりづらいと思うので、

実際に各々の写真を撮影してみました。




■裸眼(何もかけていない)の状態



■グレーの非コントラストレンズの見え方(OAKLEY Grey)




■コントラストレンズの見え方(OAKLEY VR28)






上記の画像をご覧いただいてわかるようにVR28は裸眼の状態とは

全く色合いは異なって見えます。

人間にとって不自然に見えるということは前述させていただいたように

そのコントラストが高くなればなるほど疲れを誘発する恐れがあります。

以前お話させていただきましたスキー用ハイコントラストレンズ

OZ-16はこのコントラストを極限まで高めたもので普段使いには向きません。

ですがゲレンデで白と黒のみの世界では絶大なコントラスト性能が

視認性を向上させて非常に見やすく感じられます。

日常的に使われるものであればブラウンがコントラストレンズの中では

最も適切でしょう。

そしてその中間に当たるのがルディープロジェクトのレーシングレッドや

オークリーのVR28などです。

OZ-16などと比較しては自然な見え方で、

それでいてブラウンなどのレンズカラーよりもコントラストを向上させることで

例えば自転車競技などにおいてもそのコントラスト性能で

早いスピードにおいても視認性が向上し、周辺の状況なども

瞬時に把握することが出来ます。

そしてグレーのレンズはこちらも上記の画像をご覧いただいて

お分かりになると思いますが、

全体のトーンは暗くなるものの自然な見え方をしてくれます。

景色を一定に減光していくために、コントラストは逆に下がります。

このレンズは例えば距離感を正確につかみたい競技などによく用いられます。

代表例で申し上げればゴルフでボールの距離感を正確につかむために

プロの方もほとんどグレー系のカラーを使用されます。

余談になりますが、ある女子プロゴルファーの方は

サングラスをかけることでボールの反射がなくなり距離感が変わることが嫌で

サングラスを今までは着けていなかったのですが、

紫外線などの有害光線から眼や顔を守りたいことに加え、

ギャラリーの視線を出来るだけ気にならないようにしたいということで

かなり薄いグレーのカラーレンズにシルバーミラーコートを施した

オークリーのチタニウムクリアというカラーを使用して

プレーに集中出来るようになったという事例もあります。

必要な情報をより強調するコントラストカラー、

自然に見え距離感を狂わせないナチュラルカラー、

そして上記のような色がほとんどないものでもメンタル面を考慮したカラー、

全てのレンズカラーに意味がしっかりとあり、

単にサングラスレンズと簡単に考えてしまいがちですが

適切なレンズカラーを選ぶことで、そのレンズを通した視界が変わることで

使われる選手にとって必要な視界を得させることも、逆もありえます。

スポーツにおいて眼からの情報が8割~9割の情報を仕入れて

その得た情報からアクションを起こします。

その仕入れる情報をあなたの使い方に合わせて

自身からの見え方も、相手からの見た目も、

いかようにも変えることが出来るのがスポーツレンズです。

適したレンズカラー、金栄堂ではその今まで培ってきたデータを保有しており

私自身も様々なレンズをテスト・検証しております。

そのデータ、お使いになる用途、癖や姿勢まで含めて

最適なレンズカラーをご提案させていただきます!












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