2012年3月20日火曜日

中間周辺視と側方周辺視に合わせたスポーツグラス・スポーツサングラス

見える範囲を視野と言いますが、先日私たちが認識出来る

視野の広さは通常片眼で上方60度、下方75度、鼻側60度、耳側100度くらいまで

左右で180度まで認識出来るのが

一般的だとお話させていただきました。

左右で120度部分くらいは左右で重複した視野となります。

ではメガネやサングラスをかけた状態ではどうでしょう。

一般的なメガネの場合はそのメガネ自体のサイズや瞳孔間距離(PD)、

メガネレンズと眼の頂点の距離である頂点距離でも変わっては来ますが

一般的に110度~120度くらいの視野と言われています。

これに対してハイカーブアイウェアや湾曲したスポーツグラスなどは

130度~150度前後と言われております。

これは単純に考えていただければそれだけ視界をしっかりと確保出来る

ということを指すわけですが、

先日申し上げましたように、視力が最も出ている部分は

網膜中心窩、つまり中心から20度前後の位置が中心視といって

最も視力が出ている部分です。

ここでこのようにまっすぐ手を伸ばして指を1本立てていただくと

その指の先の爪がしっかり見えると思います。



この部分が中心視力と呼ばれる部分です。

そして100度前後の視野に関しては中間周辺視野と言われ

例えばこうして正面の指を見ながら

もう一方の手を外に開いていった際に、

視力という面ではかなり落ちますが、

例えば指の数が何本出しているかなどまでわかります。


つまり見えている物体が何であるかや、場所の認識まで出来る視野となります。

そしてまっすぐ真横に腕を伸ばしていただくと、指を何本出しているかは

わからないと思いますが、

指が動いているのまでは認識が出来ると思います。


この部分が側方周辺視野です。

中間周辺視野に関しては追い上げてくる選手の顔の表情、

ボールを見ていてもボールを打った後の相手の動きなどを見たり

そのボールを返すエリアを捉えたりする重要な部分です。

側方周辺視野については、いち早く広い範囲で追い上げてくる選手や

フィールドでの周囲の動きなどをいち早く広い範囲で察知するという部分です。

これらの周辺視と言われる部分の働きの違いと各々の役割、

そしていずれも欠けてしまってはそのパフォーマンスが

最大限に活かせないことがお分かり頂けると思います。

逆にそれらがあなたの理想の状態で見えたのであれば

必要な情報を素早く仕入れ、伝達し、行動に移すことが出来ます。

これはどんな競技であってもいくらでも情報が入ることで

即座に行動に移し、対応が出来る、文字通りアスリートの力となるものです。

そのためにスポーツグラスやスポーツサングラスはハイカーブ、

つまり通常のメガネよりも湾曲が強いものが多いですが、

反面、構造上の話で言えば顔に近づくためにまつげが触れて汚れやすかったり、

曇りやすかったり、せっかくそれだけの視界を提供できるアイウェアであっても

レンズそのものが見づらくなってしまっては全くの無意味であり

それこそ邪魔なものとなり、むしろかけない方がいいものとなってしまいます。

そしてかけ具合の部分に関してだけでなく、

光学的にレンズは簡単に申し上げれば眼に対して平行でなく

中心から耳側に行くに従ってハイカーブアイウェアの場合は傾いています。

ということはどうなるか、入射する光がこの傾きのせいで

焦点を結ぶ位置が変わり、簡単に言えば歪んで見えます。

つまり私たちが通常見ているものと同じように見えず

距離感の狂いが生じたり、大小感が変わったり、物体の形状が違って見えます。

いくら早く認識が出来たとしても、これではスポーツ時、早い動きの中で

正確な認識が出来ないということで、見える範囲がいくら広く情報を取得しても

それが本当に必要な情報として伝達されず

意味をなさないものになってしまう可能性もあります。

そこで例えばオークリーなどが行っているのがプリズム補正などです。

これは度なしであろうと度付きであろうと、レンズに傾きが生じれば

度合いの違いはあれど必ず起こります。

これはもちろん左右だけの傾きだけでなく上下の傾きも同じように起こります。

その湾曲した角度で生じる誤差に対して適切に光を屈折させて

眼の中に正しく情報を伝達するために、この補正が施されています。







そして度付きの場合でもオークリーのトゥルーデジタルやIC RX NXTレンズは

このプリズムに加え、各々のポイントで適宜した度数を出すことの出来る

自由曲面での研磨を行っており、度付きレンズとして非常に秀逸な見え方を誇ります。





このようにレンズ自体の研磨方法などにより、

度付きの見え方をより高めることが可能となりました。

これは度付きアスリートにとっては素晴らしい技術革新だと思います。

同じレンズ度数であっても一般的な視力と呼ばれる

中心視部分の見え方だけでなく、このように周辺視をも向上させることによって

さらにその選手のスキルをアップさせることが出来ます。







そしてどのようにその機能を活かせるかは簡単な度数測定だけだったり

デザインだけの選択では成し得ないものです。

先日ゴルフ用でちゃんと見えるもので安いのはないのか?

と言われたことがありましたが、確かに

スポーツグラス・スポーツサングラスというもので安いものもあります。

ですが眼の保護はもちろんですが、本当に今あなたが使っているものは

あなたにとって本当に必要な視界を手に入れることの出来る

あなたのためのスポーツグラス・スポーツサングラスでしょうか?

そのスポーツグラス・スポーツサングラスは

本当にあなたにとって力となってくれるアイウェアでしょうか?

値段が高ければいいというわけではないですし、

もちろん安いことに越したことはありません。

ですが、本当にそのあなたの求める視界が実現出来ないのであれば

どんなに安いものでもただお金を捨てているようなものだと思います。

逆に本当にあなたが求める視界が実現出来れば

スポーツをより楽しめたり、よりあなたを高みへ導いてくれるものになることは

間違いないでしょう。

本当にあなたが欲しい情報、視界を実現するために私が出来ることがあります。

今まで様々なプロやトップアスリート選手から頂いたご意見や使用感、

そして今までのテストの検証データ、そして私自身の経験をすべてフィードバックし、

スポーツや競技に合わせたデザインや構造でのフレーム選択、

加工、フィッティング、視界の広さの確保やレンズの補正、

あなたが本当に求める視界を実現出来る

本物のスポーツグラス・スポーツサングラスを

一緒に作り上げていきましょう!










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