2012年3月14日水曜日

ランナーなどのメンタル要素をコントロールするために

今回は今までお話してきた内容とちょっと逆になる事例をご紹介させていただきます。

瞬間視や周辺視がスポーツビジョンの考え方としては

非常に重要だとお話させていただいてまいりましたが

逆に上がり症の方や緊張をほぐすためにスポーツサングラスを使用される方も

多くいらっしゃいます。

例えばマラソンやランナーの方、屋外で走られるわけですから

眼の保護の観点から今までお話させていただいた

紫外線などの有害光線からのからの眼の保護が必須であることは

言うまでもありませんし、ランナーの方には必須条件です。

その中でマラソンなどの競技の場合は目標とする対象物が

コースの目印くらいであり、ほとんど視界的な情報取得を必要とはしません。

極端な例で言えば水泳も同じです。

つまり、周りの情報をあえて遮断することで集中力を高めたり

周りの観客の方々をあえて見づらくし自分の世界に入るために

自分が見たい対象物以外を見づらくするという方法があります。

この写真をご覧ください。



向かって右側が通常見ている明るさと見え方です。

向かって左側は可視光線透過率10%のグレーのレンズを通した見え方です。

右側はほぼ鮮明にモデルやその色自体がお分かりいただけるかと思います。

逆に左側の方はその認識が非常に見にくくなっているのが

お分かりいただけるかと思います。

人間の眼というのは中心視、つまり自分が見ている視線の対象物は

多少暗くなろうともしっかりと見ることが出来ます。

その中心視の角度は5度前後が最もはっきりと見える部分で、

その角度以降は視力という部分では極端に視力が低下した状態で見ています。



視力自体は周辺部分で低下していきますが、

人間の耳側方向の眼は片眼100度方向まで見ることが出来(100度までの視野)、

両眼での視界は180度まで見えると言われています。

それが今までお話させていただきました周辺視というものですが

視力自体は下がっても周辺部分も見えているために

正確な数はわからなくともたくさんの人がいることや

その方々が自分を見ていればそれも自分自身が極力見ないようにしていたとしても

認識出来てしまいます。

もちろん見られることで高揚し、やる気が増すという方も多くいらっしゃいますが

逆にそういったことで起こる緊張や集中力の途切れなどで

自身の持つ能力を最大限に発揮出来ないという方もいらっしゃいます。

そういった方にはオークリーで言えばBlackIridiumや

ルディープロジェクトのレーザーブラックなどのような濃いカラーを

使用をお勧めさせていただくケースもあります。

これらを使用することで目標物以外が認識しづらくなり

その競技に集中できるというケースもあるということです。

スポーツグラス・スポーツサングラスの使い方、

この事例のように必ずしも全てを見せるだけが目的ではありません。

そういったメンタル的な使い方をすることで

その競技において最高のパフォーマンスを発揮させ

あなたにとって欠かせないギアを作り上げます!




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