2012年3月16日金曜日

利き目とスポーツについて

人間利き腕や利き足というものがあるように、利き目というものがあります。

そして利き目がその方の優位眼となるケースが多いです。

優位眼というのは網膜の視野闘争における優位眼、

輻湊近点測定時に表される優位眼、

標的に狙いを定める優位眼などの優位眼を一般的に優位眼とも言いますが、

ここでいう優位眼とは標的に狙いを定める運動性の優位眼のことを言います。

例えば急にボールを投げられた時にとっさに手が出るのは

無意識であれば利き手が先に出る場合がほとんどです。

これと同じように、とっさの状況であれば

利き目をどう活かしていくかが、特にスポーツにおいては重要視されると言っても

過言ではないと思います。

これは度付きの方に限らず、度なしの方であっても同じことが言えます。

実際の視力測定前の予備検査に当たる部分ですが

この利き目に対して特にどういった対応をしていくかが

まずは最初のキーポイントです。

ここで注意点としては必ずしも利き目を優位眼として扱う方法が

最良でないケースもありますことをお話ししておきます。

ですがこの利き目をどう扱っていくかでスポーツ時の眼の動きに対して

察知する時間をコントロール出来る場合があります。

利き目がどちらかというのは至極簡単な測定方法で行います。

ご自身でも簡単に出来る利き目のチェックをご紹介させていただきます。

柱や時計、テレビなど、何でも結構ですので

2m~3m離れた場所の対象物を一つ決めます。

ここではイメージとなりますが、お店の中で撮影してみます。

CHUMSの什器をここでは対象物とします。



それを決めた後、両腕を伸ばした状態で三角形を作ってあげます。

その三角形の中に対象物が入るように見てください。



その後片目ずつつぶっていただくと、

片方の眼で見た場合は見ている対象物が三角形の中に入ります。

逆の眼で見た場合は三角形の中には入っても中心から

ズレているかその対象物は入りません。



仮に右で見た場合その三角形の中に対象物が中心にあれば

その方は右眼が利き目となります。

では利き目をどうやって活かしていくのかということになりますが

例えば度付きの方で必ずしも利き目の方の視力を出していき、

他眼よりも見えるようにするということではありません。

特に左右差があります度付きの方の場合は不等像視などの兼ね合いで

複視を起こしたりしないようにしたり色々な要素がありますので

度付きの方に関しては特に十分な測定とその方の癖や使い方を

十分考慮した上で度数決定し、最適な調整などを行っていきます。

度なしの方でも眼の動かし方や平行法による簡易的な視野測定と

カバーテスト、交代カバーテストによる眼の動き(斜位、斜視の有無)、

ポラテストやマドックスによる斜位測定、

輻湊近点測定、抑制がされていないかのチェックなども

行わせていただく場合があります。

その状態により精密にレンズで調整を行える場合があれば

適した状態でレンズを作成させていただきます。

ブロックストリングを使用したビジョントレーニングなども行う場合もあります。

また、その眼の動き方やその方の癖、使われる場所や姿勢などで

まずは使用するモデル、レンズの選定を行います。

そしてかけ具合の調整をその利き目が最も活かせる状態で行っています。

曇りが出来るだけ特に利き目の側に出ないように

出来るだけ利き目の方に十分な視野を持たせたりなど

色々な要素を加味してこういった調整も行わせていただきます。

利き目の視野の確保の面で、

レンズの明るさによって瞳孔も収縮したりする場合もありますため

対光反射の直接反応、間接反応を見させていただくのと、

利き目の動き方であったり、競技や姿勢の部分でレンズカラーの調整を

行わせていただく場合もあります。

このように利き目の動かし方などによって最適なものをご提案させていただき、

その競技で更にパフォーマンスを発揮させます!









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