2012年1月30日月曜日

スポーツグラス・スポーツサングラスの情報処理能力

今回はスポーツグラス・スポーツグラスを使うことでの情報処理能力について

お話をさせていただきたいと思います。

例えば野球。野球で例えばあなたがバッターだとします。

ピッチャーがボールを投げ、それがどの方向に来て、どういう回転をして

どのようにバットを振ったらよいのか。

それをその場面で、見て、それを確認し、判断し、行動する

果たしてそれでボールが打てると思うでしょうか?

通常私たちの行動というのは上記のように

見る→考え、判断する→行動する

というアクションを起こすのだろうと考えがちです。




ですがスポーツにおいては

見る→動く・行動する

という2ステップを無意識で動作しています。

もっとわかりやすく例えますと、例えば胸元に急にボールを投げられたとしたなら

何も考えていなくとも、そのボールをキャッチしたり

よけようとする動作がこれに当たります。




視覚の3機能は

「視力」

「運動機能」

「情報処理機能」

の3つがあります。





「見る→行動する」のスムースな流れを作るためには

この中で特に運動機能情報処理機能の2点が重要です。

視力はある一定までの視力が出ていればほとんど問題ありません。

この2つの機能をスポーツビジョンでは特に重要視しますが、

ビジョントレーニング等に関しては様々な先生方が研究されておりますし、

これからそういった内容なども順次またご紹介させていただきます。





ここではまず情報処理機能の中の

周辺視の部分にクローズアップしてお話させていただきます。

左右の両眼で見える範囲は180度とされています。

上下は150度の視野(見える範囲)があると言われております。

周辺視は人間にとって無意識の中での動きとなります。

例えばまっすぐ前にいる方を見ていても、周りがどういった場所なのか

わざわざ意識をしなくてもどういった場所であるのかがわかると思います。

これが周辺視です。まっすぐ前の方を見ているのが中心視です。

この周辺視は感覚や経験で培われていくものですが

視覚は大体8歳~12歳くらいまででその最高位が決定すると言われています。

この周辺視が例えば真っ暗な状態だったり、何も景色がない状態では

中心視で目の前のものは見えたとしても、それがどこにいるのかや

距離感などがわからなくなります。

スポーツではそのものだけが見えていればいいという感覚よりも

この周辺視の見え方を改善していくことでいち早く情報を察知し、

見て、それをすぐに行動に移すことが出来るわけです。







この周辺視を通して、その行動を確実なものにするために

注意点がいくつかありますが、

例えば通常のメガネフレームの形状では

そのメガネと、メガネから外れた視界の部分に見え方の差が出てきます。

店内でですが、通常のメガネを実際にかけた場合の視界イメージが

こんな感じです。



眼とレンズとの距離はメガネの場合、通常12mmという基準がありますが

デジカメでの撮影という関係上ある程度の距離を取って撮影しております。

そしてスポーツグラスで見える視界イメージはこんな感じです。



スポーツグラスの場合の眼とレンズとの距離は7mm~8mmになる場合が多いですが

ここではあえて上記の通常のメガネと同じ距離から撮影しております。

当店のサポート選手やモニターの方も同じことをおっしゃられますが

メガネやサングラスを通した部分から外れた部分は、

ほとんど視界がわからなくなると言いますし、

その外れた部分から光が入射したり景色が変わるせいで邪魔になるとも言われます。

また、スポーツグラスやスポーツサングラスをかけることで

それを通した視界が選手の全ての視界になり、

いわゆるゾーンに入りやすいともおっしゃられます。

逆を申し上げますと、視界の切れ目があっては、

集中力さえ途切れてしまう可能性があります。

この周辺部の情報をスポーツグラス・スポーツサングラスを通して

処理させることで、選手にとって大きな武器と成り得ます。

そして通常のメガネをかけるよりも、

こういったスポーツグラス・スポーツサングラスを掛ける方が

アクションを起こしやすくなるとも言えるでしょう。

もちろんこれだけではないですし、様々な要素や考え方、トレーニングなどもありますが

まずスポーツグラス・スポーツサングラスの情報処理能力として

こういった周辺視野の部分をどう見せるか、それが重要な役割を担います。








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